京都府立洛北高等学校・洛北高等学校付属中学校

第2回 サタデープロジェクト(9月9日)

第2回 サタデープロジェクト(9月9日)

熱・流体研究室

今回も飛行機の翼を作成し、滑空能力の高い翼の断面形状について研究を行いました。実際の翼は強度や内部空間の利用等の制約がありますが、本研究では純粋に滑空能力の高い形状を追究するため、実用化されているのと同じ形状が高性能とは限りません。参加者は、習ったばかりの基礎知識を元に断面形状のデザインを行い、翼の作成と性能測定を繰り返し行いました。最後にはスチレンボード製の飛行機本体と組み合わせ、滑空試行に挑みました。簡単にはいきま  せんが、面白みを感じてもらえたのではないでしょうか。

キッチンサイエンス

 今回は、『アイスクリームの科学』というテーマで、ラクトアイスとアイスクリームを作り、食べ比べをしました。脂肪の種類や構造とアイスの滑らかさ、泡立てと食感の関係など材料や工程とアイスの味に関係があることが、実際に作る&比較することで理解できた様子でした。
 値段の安いアイスと高いアイスで材料が違うことが、生徒には意外だったようです。今回は時間内に素早く凍らせるために、凝固点降下を利用しましたが、冷凍庫で十分です。とても簡単に作ることができるので、また家でもチャレンジしてほしいと思います。

Excel VBAシミュレーション

 今回のVBA講座は「ブラウン運動」をシミュレーションするプログラムを作成することを目標に実施しました。ブラウン運動は1827年イギリスの植物学者ブラウンが,顕微鏡で花粉を観察中に発見した運動で、花粉から出てきた微粒子が水面上で“ピコピコ”と不規則な運動をします。これは周囲の分子の熱運動の影響によって生じる不規則な運動で、分子の存在を示すものでした(アインシュタインが1905年の論文で指摘)。今年度1回目の講座ではVBAによるプログラム作成の基本の習得から始め、乱数を使ったプログラムを組み、Excelのグラフツールを用いてブラウン運動の動画を作成しました。

見て・歩いてまわる「洛北算額」ツアー

 本校で和算に関する講義を行ったあと、八坂神社と北野天満宮に実際の算額を見に行きました。講義では江戸時代の数学(和算)が西洋とは異なる独自の進化を遂げていたことを学び、また算木を用いて高次方程式を解く方法を習得し、実際に数の3乗根を計算する「開立法」を実践しました。
 八坂神社では各自が持ち寄った問題を絵馬に書き、絵馬掛けにつるしました。これらの問題は、洛北算額の問題として教室やインフォメーションボードなどに掲載する予定です。

アラビア語の世界

 国連の公用語でもあるアラビア語。アラビア半島から北アフリカにかけて話されている言語で、話者人口は概算で1億数千万人。世界に目を向ければ、日本語を話す人よりもアラビア語を話す人のほうが多いのです。初めて耳にするアラビア語の発音は斬新奇抜。初めて見るアラビア文字の形は複雑怪奇。日本でそれを解する人は多くありません。が、本校英語科の山口敬司先生は、そんな複雑な言語であるアラビア語のエキスパートなのです。9月9日(土)のサタデープロジェクトでは、山口先生を講師にお招きし、アラビア語を理解しようという有志たちが集まりました。
 講座では、イスラーム教徒がクルアーンを詠唱する姿や街中で流れるアザーン(礼拝の呼び掛け)を映像で学び、アラビア文字を学んだ後に、アラビア文字芸術作品(書道)の制作に挑戦しました。

海外で働くということ、地域で働くことー高校・大学・社会はどう繋がっていくのー

【海外で働く】では、「グローバルシェイパーズコミュニティー※ 関西ハブ」からお二人の講師をお招きして、海外で働くこと、世界を視野に生きることをテーマに楽しく有意義な時間を過ごしました。今回はそのうちのお一人、加藤南美さん (NPO法人GLOBE JANGLE/ NATURAL VALUE PROJECTリーダー)の活動を紹介します。 以下は講座を主催された、国語科吉岡先生からの紹介文です。

  「カンボジアの人は、今を生きることが得意です。」
今回の企画でもっとも心に響いたのはこの美しい言葉でした。
 これは50年前の内戦と300万人以上とも言われる大量虐殺により知識層や教育者が犠牲となり、いまだに教育の普及が遅れて貧困の負の連鎖が続くカンボジアで、新たな復興のチャレンジを現地の人々に寄り添いながら進めている加藤さんの言葉です。
 加藤さんは様々なプロジェクトに関わって来られました。2017年までに13校の学校を建設した「学校建設プロジェクト」など、加藤さんと「NPO法人GLOBE JANGLE」の思い描く、大人も子どもも貧困を強いられることなく、生き生きと生活できる未来のカンボジアにつながるものです。2014年には貧困女性の就労支援と女性教育を目的とする自立型の支援をするプロジェクト「NATURAL VALUE PROJECT」を立ち上げ、統括リーダーとして1年の半分以上カンボジアで活動しておられます。
 加藤さんは、あまり勉強はできない生徒として高校を過ごされたそうです。短大に進学後、「英語が話せなくて、お金のない人が参加できるプロジェクト」を紹介してもらい、「南フランスで城修復作業」に2ヶ月半携わったのが最初の海外体験だったそうです。その時、なんとかもっと海外の人とわかり合いたいと一念発起、英会話を勉強してなんと2ヶ月半でマスターしたそうです。 その後、NPO法人主催のスタディーツアーでカンボジアに出会い、そこから東南アジア数カ国で子ども373人の夢を集めるひとり旅を敢行されます。一泊300円でノープラン、たまたま出会う学校や孤児院、お寺や屋台の子どもたちに夢を聞くという無謀な旅です。そして、その中で出会った孤児院の子どもが運命のきっかけとなり、支援団体を設立、短大卒業後は国際協力の道に進まれました。
 加藤さんはこれまでの海外での7年間の体験から素敵なアドバイスをくださいました。海外で活動するのに当たって大切なこと、それは、コミュニケーション能力、もっと平たく言うと「助けて」と言えることです。ゼロから出発して資金を集め、協力して何かを成し遂げるには絶対に必要な力です。
 それから足を踏み出すことです。「行こうかな」と思ったが、いろいろな理由を考えて「行かない」ことにして、結局「行かなくて良かった」とチャンスを逃したことに気づかないことが多いということです。確かに海外に足を踏み出すことはチャレンジです。しかし、加藤さんのように英語ができなくとも、お金がなくとも、足を踏み出したところから未来は広がります。
 参加者も含めて高校生が積極的に外へ足を向けて新しい世界を創り出してほしいと思いました。

サイトポリシー |  個人情報の取扱い |  サイトマップ
京都府立洛北高等学校・洛北高等学校附属中学校

〒606-0851 京都市左京区下鴨梅ノ木町59  TEL:075-781-0020

Copyright (C) Kyoto Prefectural Rakuhoku High School. All Rights Reserved.

メインメニュー